300年受け継がれる伝統製法 創業時のくろ酢を再現
庄分酢は、現在では純米酢や醸造酢などの食酢もつくっていますが、その原点は「くろ酢」です。
試行錯誤しながら受け継がれ、ゆっくり手間ひまかけて発酵したくろ酢は、酸味のまろやかさが特徴です。
現代では通常、お酢の見た目や流通慣習の観点から、瓶詰の際に濾過をすることによって
透明な状態でお客様のもとへ届けられます。
この濾過の工程で取り除かれてしまう「酢酸菌」は、お酢の発酵には欠かせません。
創業当初は濾過の工程もなく、当時の人々は濁った状態のお酢を口にしていました。
伝統製法を受け継ぐ庄分酢の職人たちは、甕からあげたてのお酢本来のおいしさを知っています。
「いつか創業時の味を現代に蘇らせたい」、そんな熱い情熱により完成した「蔵付酢酸菌 かすみくろ酢」には
庄分酢の蔵に300年住み続ける蔵付酢酸菌の菌体そのものが入っており、独特の香ばしい風味があります。
酢酸菌をあえて残した昔ながらのお酢は「にごり酢」と呼ばれ、注目を集めています。
最近では、酢酸菌に関する研究も進み、さまざまな健康価値が明らかになりつつあります。